ネットワーク屋さんのお仕事の話。
今日は7時頃に会社を出て、NOVAでちょこっとおしゃべりしてくるつもりだったんですが、
書類を片付け終わったまさにそのとき、TELがかかってきました。
「あのー、大阪支社のものですが。ネットワークがつながらないんですけど。」
あー、はいはい。ちょっと待ってくださいね。(保留)
おーい。ちょっと現象を確認して。え?わからない。いや、とりあえず聞けよ。いいから。
後輩に電話を預けて、まずはコックピット、もとい、PCの前に座って、
Pingを4発、大阪支社のデフォルトルートに叩き込む、とルーティングが本社側のルータでなくなってる。
うーん。こりゃ大阪側のルータが落ちたな。。。
おーい。現象どうだった?まだ確認できてない?いや、とりあえずデフォルトルートにPing打ってもらえよ。
基本だろ?Pingの打ち方もきちんと説明しろよ。
で、やっぱり大阪支社からPingを打つとRequestTimedOutになってしまう。
まあ、ルータが落ちたのは間違いない。たぶん誰かが電源をひっこぬいたんだな。
と、そのときは思っていたんだけれども。
とにかく、電源の話になった時点で、ルータの設置場所を知らない後輩では対処できないことが確定。
先輩とふたりで記憶をたどりながら、現地の人にルータの設置場所をさぐってもらう。
30分くらいかけて、ようやくUPSからの電源供給が途切れていることが判明。
ルータだけかと思ったら、併置してあるファイルサーバもダウンしていた。
先輩とふたりで「UPS再起動でいけるっしょ」といい、現地の人に操作を説明。
で、いったん電話を切って、ふたりでワイントークを開始。
クラウディベイとかトリイモアとかピノ・ノワール中心で。
あと、もってるグラスが一緒だったり。(ペルル/ブルゴーニュ)
で、30分ほどしてまた電話がかかってきた。
「あのー。UPSの電源があがらないんですが。」
え?ちょっとまって。もうこういう操作してもらったんですよね?そうそう。そうです。
ランプとかつきませんでした?一瞬つくけど、すぐ消えてしまう?
横で聞いてる先輩が「やば」って顔をする。俺もおんなじことを考えてた。
UPSのバッテリーがとんでる。。。
が、もしかしたら回路側の問題かもしれないので、ビル管理会社に連絡して、
ブレーカーを見てもらう。が、30分後、それもなんともない、との連絡。
うーん。そうですか。はい。えーと。ちょっとまってくださいね。
最後にこれ、試してもらっていいですか?UPSの裏側に手、届きます?
はい。そこに直径3mmで長さが8mmくらいのスイッチがあるんです。
まずUPSの電源を前面のボタンで落としてもらってから、そのスイッチを押してもらって、
続いてUPSの電源ケーブルを抜いてください。そう。供給側のケーブル。
で、2分くらいおいてから、ケーブルを挿しなおして、電源ボタンを押してください。
あとスイッチは手ごたえとかないですけど、最後まで押し込んでください。
これは何度押してもらってもかまわないんで。ええ。じゃ、お願いします。
また電話を切って、ワイントーク再開。シャトー・ディケムの生まれ年ヴィンテージの話とか。
いや、不真面目というか、リモートサイトのトラブル対処ではこういうのはあたりまえ。
イライラして待っていたってしかたないし、こういうところで切り替えができるのが、
経験値だと思う。まあ、オンサイトではきびきび働きますけどね。
しばらくして、Pingを垂れ流していた画面にルータからの応答を示す行が。
「おっ、これきたんじゃない?」
先輩とふたりでちょっと盛り上がる。で、連絡を待つんだけれど、一向に電話なし。
10月に結婚予定の同期が席にやってきたので、3人でぼちぼち話をする。
で、応答があってから15分くらいしたころかな。大阪支社から電話があり、
「電源あがりました。ありがとうございました。」
と。こちらも遅くまで対応してもらったこと、対応に時間がかかってしまったことを謝り、
一件落着。今日はちょっと難しいトラブルでした。
というか、電源関係しか最近トラブルってないんだよなー。
ネットワーク屋なんだけど、最近、電源の相談とかされるようになってきてるし。
困ったもんです。