カサ忘れ
今日は2回、カサを忘れた。
美容室を出るときに1回と仕立て屋さんを出るときに1回。
どちらも歩き出して30歩ぐらいで思い出し、取りに戻る。
ちょっとかっこ悪い。
お店の人に笑われてしまう+気が付かなくてごめんなさいみたいなことを言われてしまうのがね。
で、帰り道で気象制御装置できないかなあ、とかいう妄想が膨らんで、
ちょっと小話を考えてしまったので、それを忘れないうちに記載。
------------------------------------------------------------------------------------
[前提]
2050年ぐらい。僕が生きてれば70歳近いおじいさんか。
都市への人口集中が続いて、日本の人口の86%くらいが札幌、仙台、関東、名古屋-岐阜、京阪神、広島、北九州の大都市圏に集中している時代。
各大都市圏に気象制御装置が順次導入され、ある年の夏、札幌大都市圏にも気象制御装置が導入された。
[ニュース]
A:いやー。ついに札幌大都圏にも気象制御装置が導入されましたねー。
B:これで雪を見るのにも郊外に出ないといけないわけですね。
A:そうですね。雨、というのも死語になりつつあるとか。
B:日本語審議会と文部省でも「雨」「雪」の取り扱いについて議論がされているようですね。
[僕(75歳)の家にて]
孫:おじーちゃーん。写真見ていい。
僕:ああ。ちょっとまっとれ。
(机の上に巻いておいてあるフレキシブル液晶を広げる。)
(端面のチップを捻り、その後、画面を数回タップ、写真のサムネイルとスクロールバーが表示される。)
僕:ほれ。
孫:これ、この写真おおきくして。
僕:ああ。これな。
(画面をタップ)
僕:なつかしいなあ。これは雨の日に撮った写真でね。
孫:雨?
僕:はは。そうか。**は知らんのだなあ。
雨って言うのは空から水が降ってくるんだ。
(画面を数回タップ。おそらくどこかの映像アーカイブ。雨の降っている映像とその仕組みの図解が表示。)
僕:こうやってな。降るんだよ。
孫:へー。これってもうないの?
僕:ん?雨か。そうさなあ。季節によるが、車に乗って3時間くらい西へ行けば見れるかもしれんなあ。
------------------------------------------------------------------------------------
こういう小話を書くのは結構、好き。
レイ・ブラッドベリの短編、大好き。火星年代記も大好き。
ああ、2050年、人類は火星に到達できるのだろうか。
(案外、そのロケットにはMicrosoftとWindowsのロゴがついているかもしれない。)