ブルバブリダ
今日はヨーロッパ企画の第21回公演「ブルーバーズ・ブリーダーズ」を観てきました。
いまひとつ。
なんだかヨーロッパ企画っぽくない。上演時間短すぎない?
確かに、たたみかけるようなドタバタコメディラインは達成できていたけれど、
それはいつもうまくできていることだから。それに注力する必要もなく。
前振りをスクリーンでやってしまうのもどうかな、と。
ねっとりじわじわと1時間ぐらいかけて前振りをだらだらとしてくれて、
そこにたくさん伏線をしかけておいて、最後の30分ぐらいでがたがたがた、と
それが組みあがっていくというか、崩れていくというか。
そういうのがいいところなんだけどなあ、と思う。
まあ、でも、この上演はヨーロッパ企画が通らなきゃいけない道であるような気もする。
いつまでもいままでと同じスタイルでは続かないしね。
あと、ヨーロッパ企画の演劇には職場の人間関係というか、そんなのをベースにした毒をしこまれていることが多く。
今日も、プロマネ、プロジェクトリーダー、サブリーダー、外注の技術者、アルバイト、プロジェクトメンバー、と
まるでどこかで聞いたような役職名がずらりと。
そして、台詞のなかにも
「あれって移動用で発注してるんだよね?」「いやいや自腹切るとかそういう問題じゃないでしょ」
などなど、とーっても生臭い言葉が。聞いたことあるよ。それ。
それにしても、演劇ってマイナーなジャンルなんだなあ、と今日、実感しました。
当日券を買うために1時ちょっと前から御幸町三条ArtComplex1928の横に並んでいたんですが、
そのキューを見て、道行く人達
「何の行列なんざましょ」
的な視線をこちらに浴びせてくる。そして、たて看板に近寄ってブルバブリダのポスターを見る。
そして、撤退。まあ行列の人達はちょっとアート系な人が多かった気もするが。
でも、僕の前後はごくごく普通のカップルだったんだけどなあ。