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歴史主義的アプローチ

おおげさなタイトルだけど、ようは由来とか語源とか調べるのが好きなわけで。

たとえば電話関係の仕事をはじめるときに、
電話>telephone>tele phone>tele phonenic(遠隔音素)
というのを調べたり。

歓喜の歌をチェロで練習するときに、
ベトベン>シラーの詩>シラーってどんな人>「カリアス書簡」読もうかな、、いや、辞めた
となったり。

そんで、今もチェロで引く曲の由来を調べていたりします。


[Aura Lee]

作詞 W.W.Fosdick 作曲 George.R.Poulton
1861年オハイオ州シンシナティにて出版
南北戦争時代の愛唱歌
北軍の兵士たちが故郷に残した恋人を思って歌った曲
(ちなみに「あの」ウエストポイント陸軍士官学校の卒業歌ArmyBlueも同じメロディ!)

日本語訳(asatakaの意訳なんでかなーりあやしい)

黒い鳥が春、柳の木にとまって身じろぎするとき。
私は彼が歌うのを聞くの、オーラ・リーを歌うのを。
オーラ・リー、オーラ・リー、金の髪の乙女よ、と。
そして陽射しがあなたと共にやってきて。
つばめ(黒い鳥)は空に舞うの。


曲だけ聞くと、なーんだか大草原の小さな家かよ、暖炉とだんらん家族でおとうちゃんがヴァイオリンを弾いて、
おかあちゃんが歌うのかよ、とイメージしてしまいますが。

ぜんぜん、違いますね。

戦争に行った人たちが、故郷の恋人が自分の帰りを待ってるのを思い、歌うって。
きっと、夜営の焚き火にあたりながら、歌の上手い下士官が歌ったりしたんでしょう。
あたりが濃い闇に包まれ、明かりは焚き火だけ。
パチパチと木のはぜる音がする中、せつなげに歌ったんかなあ。。。

ちょっとスタンス変えないと、弾けませんよ、これ。