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ピアノと電子ピアノ

実家にはアップライトピアノがあります。
母親が中学のころに買ってもらったものだとか。つまりもう30歳ちょっと、くらいなわけです。
だいぶ長いこと調律されていなかったんですが、先日、ようやく調律したそうです。

で、音がやっぱりきれいになりました。単音だとわからないんだけれど、
やっぱり和音を弾くと以前より断然きれいです。
困ったのが前より下手に聞こえること。少しのミスでも音がきれいだから目立つんです。
少しでもタイミングがずれると音の重なりがなくなって、変な聞こえ方になる。
まあ、遊びでゆっくりと練習してるんで、それは別にかまわないんですが。

それでしばらく弾いていて思ったのが、やっぱり生ピアノは電子ピアノと違うよなあ、ってこと。
生ピアノって、一音一音がそれぞれ弦とハンマーからできていて、和音を弾いたときには
複数のハンマーが下りて、それぞれの弦を叩き、出た音が反響板で響いて、音が出てくるんですが。
この反響板で複数の弦から出た音波が互いに干渉しあいながら混じっていく様を
一度見てみたいのだけれど、たぶんそれがあのピアノの和音の輝きみたいなものの元だと思うのです。

ところが、電子ピアノは純粋に波形を加算しているのに近い処理をします。
物理モデル演算なんてしてません。
少なくとも俺の手が届く範囲の電子ピアノはそんなDSPは積んでいないはず。
たとえ積んでいたとしても、物理的に音波を発するのがダイナミックスピーカー2個もしくは4個では
自ずと表現力に限界があります。ああ、電子ピアノの、サンプラーの限界。

とは言うものの、素人であるわれわれにはあまり差がない領域にサンプラーも来ているのかも。
そういえば、Piano専用のソフトシンセが独NativeInstruments社から発売されていたような。
あれはもしかして物理モデル演算に近い処理をしているのかな。。。

あとは再生する音響機器の性能です。安物のスピーカー2個じゃあね。
音域にあわせてユニット径も替えていきたいところかな。クロスオーバー・サーキットを組むんじゃなくて、
それぞれの再生回路を音域にあわせてDSPがスイッチするとかそんなの。

なんか理想論になってきましたが、電子ピアノを生ピアノに近づけるのは大変だよね、ってことが
言いたかっただけです。ちなみに最近は良いスプルース材が手に入りにくいらしく、
ヨーロッパの高級品以外はピアノ用木材の品質がガタ落ちしてるとか聞きました。
YAMAHAさんあたりには新素材を採用して、安価で良い響きのする
アップライトピアノを作ってもらいたいところです。

とかピアノの話をしてるけど、最近、バイオリンが気になってるんだよね。チェロも。