リズム感をどこかに落としてきてしまった者です、どうも。
volca fm2 を箱にしまって保管状態にした、という話です。
※前振り
ガジェット系シンセにどハマりしてる話
volca fm2 を出しておかないほうが精神衛生上よいかな、と
思った理由は以下。
<1.ステップ入力がない>
とにかくグルーブボックスのリアルタイム入力というのが
めちゃくちゃ苦手で、メトロノームの1拍目にあわせたつもりでも
必ず裏拍に入力されていたりします。
そんなわけで、ステップ入力とかTR方式とかは大変ありがたく、
Roland AIRA Compcat T-8 や S-1、あと KORG volca bass なんかは
楽しく使わせてもらってます。
が、volca bass と同じ volca シリーズでありながら、
volca fm2 はステップ入力がないんですね。
いちおうActiveStep機能はあるので、
Activeなステップを1つだけにした状態でRecしてやれば、
必ずそのステップにNoteを入力できるわけなんですが、めんどい。
AIRA Compact の Value つまみ回してステップ移動して鍵盤押したら
入力できるのが便利すぎるせいで、並べて使ってると本当につらい。
<2.ツマミで直感的に音がイジりにくい>
そりゃFM音源だしね。理解してないから厳しいよね。
volca fm2 はすごくプリセットが優秀で、音もよいので、
プリセットの音色をそのまま使うだけだとしても、とてもよい音源だとは思います。
思います、が、こう、マシンライブもどきの動画を撮ってる身としては、
もっとリアルタイムでツマミをぐねぐねして音をイジりたいんですね。
いちおうスライダーとかツマミとかで以下はいじれるんですよ。
・Reverbe Send
・Chorus Send
・LFO Pitch Depth
・LFO Rate
・Carrier Attack
・Carrier Decay
・Modulater Attack
・Modulater Decay
・Velocity
・Transpose/Octave
これだけイジれるなら十分という気はしなくもないですが、
Carrier と Modulater の配置がどうつながっているか、
AttackとDecayをどう変えたらどうやって音が変わるのか、
そういうのってFM音源と真剣に向き合った人たちが持ってる感覚で、
歴が浅くて覚悟のないクズさんにはちょっとムリです。
特にとなりに置いてる Roland S-1 がツマミをいじって音を変えられる
範囲の選び方がめちゃくちゃ絶妙なので、並べて使ってると本当につらい。
<3.良くも悪くも音が目立つ>
そりゃFM音源だしね。倍音がっつりだよね。
プリセットによってはそうじゃないのもありますし、
Carrier と Modulater の組合せ方(volca fmではアルゴリズムと呼ぶ)によっては
抑え気味になるわけですが、とはいえフィルタセクションがないので、
油断すると音が目立つというかまわりから浮くというか。
そんなもんだから、もうレベル控えめでSEとしてベルとか金属とかっぽいのを
鳴らすという頭しかなくなっちゃってました。
たぶんEDITモードでパラメータを細かくイジれたらこのあたりも
ちゃんと他の音源と馴染ませることができるんだろうけど、
クズさんには、ちょっとそこまでの気合はなかったですね。
reddit
https://www.reddit.com/の r/synthesizers とか見ると、
FM音源の理論とか論文読んで学習したら使えるよ、とかあったけどね。
※そういえばFM音源の発明をした
ジョン・チャウニング博士は御年91歳でご存命だとか。
銀座のヤマハホールで先月公演してたみたいです。
https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza/hall/event/detail?id=7379
あと、音の方向性としてちょっと違うかなあ、みたいなのは
使って感じたところで、これは使ってみないとわからなかったところでもあります。
<4.EDITモードが入力しづらい>
EDITモードにはボタンひとつで気軽に遷移できるんですが、
operator を選んで、エンコーダでパラメータを移動して、
スライダで値を入力して、という操作が、やってみるとけっこうめんどい。
パラメータの値を変えるのがスライダなのがたぶんそう思う原因なのかな、とは
思います。20ストップのロータリーエンコーダとかなら軽減された気がします。
というわけで、買ってから1ヶ月ですが、volca fm2 は箱にしまって棚に
収納されることになりました。
<5.乾電池方式でよかったね>
で、ここからは KORG の volca シリーズのよいところなのですが、
本体にリチウム系電池を内蔵せず、電源は乾電池 or ACアダプタなので、
ずっとしまっておいても電池が膨らんだりしないところですね。
volca bass もずっとしまわれていたんですが、
8年ぶりぐらいに出してもぜんぜん動いたので。
これはelectribe2もですね。KORG製品は頑丈な気がします。
※Roland AIRA Compactはリチウム電池内蔵がすごく便利だけど、
こういった保管や長期的な使用という面で見るとネガティブ要素にも
なりますよね。
いまどき乾電池かよ、というのも捉え方次第というところだと思います。
どうせおうちでしか使わないからほぼACアダプタで給電だし。
<6.electribe2もしまっちゃおうね>
と思ったんです。でも、最近、Roland T-8 の音に飽きてきてまして。
というか、クズさんがやりたいふわふわアンビエントにちょっと合わない気がして。
electribe2もステップエディットがかなりめんどくさい機種ではあるんですが、
割り切ってドラムマシンとして使うならぜんぜん楽なんですよね。
ステップのパッド叩くだけでいいし、シーケンサも64stepあるし。
問題はT-8と比べるとかなり大きくて重たいことですが、そこはまあ。
使うのはおうちなんで。折りたたみ机のレイアウトは考えなきゃですが。
そういう意味ではT-8もしまっちゃって、
KORG electribe2 + KORG volca bass + Roland S-1
というセットアップでもいいのかもですね。
Acidやらないし、808とか909とかあんまりピンとこないし。
<7.ヤフオクで売るかどうか>
2025年10月時点でのvolca fm2のヤフオク相場は15,000円ぐらいですね。
22,000円ぐらいで購入したんで、悪くないリターンだとは思います。
2~3ヶ月様子を見て、もう使わなさそうなら売ろうかな、とか考えてます。
<8.代わりに入れるガジェットシンセの候補>
KORG volca modular、Roland P-6、あたりで迷ってます。
Roland P-6は動画とか見てる限りではめちゃくちゃ良さそうなんですが、
さっきの乾電池方式じゃないところがひっかかりを覚えてたりします。
それ以外はサイズといい操作性といい、ほぼ完璧なんですけどね。
volca modularは単にモジュラーっぽいのさわってみたいなあ、
というところだったりします。
volca bass があるからMIDI-Sync変換できて連携できるし、
単体でもかなり遊べそう。ちゃんとステップ入力もあるし。
最近はRolandもKORGも取説のPDFがWebサイトから入手して読めるからいいですよね。
(買う前にダウンロードするのはグレーっぽいと思うけど、そこはまあ……)
SonicWare Liven もいろいろあって、
アンビエントやりたいならAmbient0でいいじゃん、とか、
Evokeもグラニュラーエフェクト積んでるし4trackあっていいな、とか、
Texture Labのグラニュラー特化も面白そう、とか、見てはいるんですが。
ちょっとフットプリント大きめなのと、
機能に振り回されそうかなあ、という不安があって迷ってます。
乾電池+ACアダプタなのはいいけど、MIDIはDINの5pinかー、とか、
スピーカーもいらない人が多そう、とかもありますね。
まあ、汎用性が高いのは Roland P-6 だとは思います。
<9.SoundCloudのアカウントも作ったよ>
宣伝です。
習作をYouTubeに上げてるんですが、
その中から悪くなさげな(高評価ついたり再生数が他より多めだったり)やつを
SoundCloudに上げてます。
よかったらBGMっぽく垂れ流しておいてください。
リンクはこっちです。
https://soundcloud.com/kirikuzudo/sets/foldingtablestudy
あとガジェットシンセはハードウェアUIの勉強になる。すごく。ユーザーとして切実なので。
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