切屑堂 kirikuzudo

ブログ: 2025/09/13 ガジェット系シンセにどハマりしてる話

ガジェット系シンセにどハマりしてる話 <Roland AIRA Compcat S-1> ずいぶん昔にKORGのvolca bassやelectribeを買ったんですけど、 放置していたんですね。 で、YouTubeとかでマシンライブの動画とかを見ていたら ひさしぶりにelectribeを触りたくなって取説とか見ながら触ってみたんですけど、 クズさんはリズム感をどこかに置いてきてしまったタイプの人類なので、 リアルタイムの打ち込みとかはまともにできず、STEP EDITでちまちまと入力していたわけです。 で、これがかなりめんどくさい。しんどい。 そこで楽にステップ入力できる小さいシンセがほしいな~、ってなってました。 あと、electribeはけっこう重いので、軽いやつがいいな、とか。 そして、気がつくと、Roland AIRA Compact S-1が手元にありました。 まあ事前に動画とかめっちゃチェックしてたんで操作性がいいのはわかってたんですが、 STEP EDITがすごく楽。 つまみまわしてステップ移動して、鳴らしたい音の鍵盤を押すだけでいい。 <Roland AIRA Compcat T-8> 別に誰かに聞かせるわけでもないんで S-1 を枕元において、USB充電器とイヤホンつなげて 寝る前にいろいろ打ち込んで鳴らして遊んでました。 1ヶ月ぐらいはそれでよかったんですけど、しばらくすると「ドラムとかの音がほしーな」ってなりました。 気がつくと、Roland AIRA Compact T-8が手元にありました。 MIDIがTRSミニのタイプなんで、 ステレオミニケーブル1本で T-8 と S-1 はつなげて同期できるんですね。 ブロック図を見るとミキサーが最終段にあってラインINも合流させられるので、 ステレオミニケーブル2本あれば完全につなげて枕元で遊べるわけです。 やはりリズムセクションがあると楽しいですよね。 <ZOOM LiveTrak L6> それから1ヶ月ぐらいはそれでよかったんですけど、しばらくすると「シンセが1パートだけだとなー」ってなりました。 まあ、T-8は1ボイスだけですけどベースパートがありますし、それと4ボイスのS-1を組み合わせて、 フィルターとかOSCとかうまく使ってやればかなり奥深い表現力はあるんですけど、それはそれとして 気軽にもう1パートほしいわけですね。 で、ふと大昔に買って、1年に1回だけ遊びに来る姪っ子のおもちゃになってた KORG volca bassのことを思い出しまして。 KORG volca bass って、たしかにツマミの配置とか種類はベースシンセ向けっぽい感じなんですけど、 3VCOあって、ちょっと癖はあるものの、リードとかでもぜんぜん使えるアナログシンセって感じでして。 STEP EDITもできるからリアルタイム入力できなくても使えるわけです。 volca bassのライン出力を T-8 や S-1 のライン入力に入れてやれば、音としてはつながるわけです。 ただ、volca bassはエフェクトの類がないんで、そのあたりがなあ、って感じではありました。 気がつくと、ZOOM LiveTrak L6 が手元にありました。 volcaシリーズとほとんど同じぐらいのフットプリントで、ステレオ4chとマイク2chが入るのはすごくいいです。 デジタルミキサーだから軽いし電源もUSBで済むし。あと、32bit-floatは気にしてないです。 (YAMAHAのアナログミキサーもいいんだけど鈍器になるACアダプタが邪魔なんで) まあ、ツマミがEQとEFXとLEVELで共用なのはサイズを考えたらしかたないです。 ライブ中に操作するには大変じゃないかなあ、という感じではありますが。あと録音できるのもうれしい。 そして、どうせならということで、TRSミニ=DIN5pinのMIDIケーブルとか、Yケーブルとかを買いそろえて、 T-8 と S-1 と volca bass がつながるようにして、それぞれの出力も L6 に入るようにしました。 さすがにこれを枕元に展開するのは場所が足りないので、 ニトリの折りたたみ机(500mm x 400mmのいちばん小さいやつ)をひっぱりだしてきて、 そこ電源タップとかとあわせて並べることにしました。 もう立派なマシンライブ環境ですね。ケーブル抜いてやればすぐに持ち運べますし、 バッテリーや乾電池での駆動なので単体をいじりたくなったらそれだけ枕元に持って行って イヤホンさして遊べますし。  ※KORG volca に関しては乾電池運用がめんどくさくなってのでACアダプタをそのあとに買い足しました いきなり全部でいろいろやろうとするんじゃなくて、S-1 なり volca bass なり T-8 なりを単体でいじって、 良さそうなパターンができたら、それを折りたたみ机に持って行って、他のシンセであうパターンをつくってやる。 そんなフローで遊ぶようになりました。  ※とはいえ、ここまでの S-1 と T-8 と L6 を買った金額でほぼワークステーションな SH-4D とか買えちゃうんですけどね <KORG volca fm> volca bass は減算系アナログ。S-1 はアナログモデリングですがこっちも減算系。 S-1 はメニューで波形をかなりイジれるので倍音たっぷりの金属っぽい音もぜんぜん出せるんですが、 「別パートで金属感ある音ほしーな」ってなりました。 気がつくと、KORG volca fm が手元にありました。 昔、学生時代(Windows98の頃)に YAMAHA SW1000XG と 専用のFM音源拡張ボードで DTMやってたことがあったんで、FM音源の音はどうしてもほしくなってしまったんですね。 KORG volca fm、かなり出音はよいです。パラメータのイジりかたがよくわかってないので、 まだプリセットで遊んでるだけですが、すごくいいですね。 で、どうせなら練習がてらに動画でも撮ってYouTubeに上げるか、 というのではじめたのが下の「Folding Table Study」シリーズ。  ※9月の頭にはじめて、いまのところ1日1撮のペースは守れてる感じです。 思いついた16ステップとか32ステップとかのネタをループさせながら ツマミいじって3~4分ぐらいの展開をする、って感じのものです。 あとリアルタイムであれこれするのは苦手なのがわかってもらえるかと。 <人に聴かせるためではない音楽を作る、という楽しみ> 学生時代のDTMも学校の仲間内で聴かせるぐらいだったんですが、振り返ってみると、 いじって完成させるまでのプロセスそのものを楽しんでたんだな、と思います。 徹底的に自己満足な感じですよね。 でも、趣味の音楽ってそういうのでいいんじゃないかな、って考えてるところもあります。 もちろん人に聴いてもらっていい反応がもらえたらうれしいですし、 このバカでかいネットの中にはクズさんが練習がてらに撮った小品が気に入ってくれる人も いるかもしれないということで、こうやってYouTubeにあげてるわけですが。 <ガジェット系シンセのよいところ> まずは導入が安価なところでしょうか。 1個だけならシンセとしてはわりと安いほうだと思うんですよね。あと場所をとらない。枕元でも楽しめる。 KORG volca シリーズ や Roland AIRA Compact シリーズ は本当にこのあたりが秀逸だと思います。 SONICWARE LIVEN シリーズ は持ってないのでなんとも言えないですが、たぶんここは同じかと。 足りないものがわかったら買い足していけるところもいいです。 むしろ、「それだけでは足らない」というのがガジェット系シンセの良さかも。 ずいぶん前にソフト音源の Sample Tank とか買ってみたこともあるんですけど、迷子になるんですよね。 ガジェット系シンセは基本、物理的にツマミがついてる部分で出せる音が決まってくるので、 あんまり迷子になることはないですし。 (メニュー階層に潜る必要があるものもありますし、パラメータ忘れちゃうとツマミまわしで彷徨う夜もありますが) 足らないものを買い足していってつなげる楽しみもありますね。 それぞれ役割が限られてるので、時間をかけてそれらをつなげて環境を構築するというのが 苦にならない人はハマりやすそう。 つなげて楽しむといえばモジュラーシンセがありますが、あれはけっこうハードル高いですし、場所をとりますから。 Roland AIRA Compact シリーズ や SONICWARE LIVEN シリーズ ならミキサーも不要ですし、 出音の確認もこだわらなければオーディオテクニカの2000円くらいの小さなヘッドホンで十分です。 (というか、オーディオテクニカのATH-S100、値段かんがえると、音のバランスのよさ、すごいですね) ヘッドホンが煩わしければ、Anker の Sound Core 2 の AUX入力に ステレオミニケーブルでつっこんでも鳴らしてやってもいいですしね。 クズさんも枕元では Sound Core 2 で鳴らして遊んでます。 ガジェット系シンセは他にも基板ベースのさらに安価なもの(TeenageのPOシリーズとか)があるんですが、 やっぱりMIDIのやりとりができるか、そうでなくてもSyncでつなげられるのがいいんじゃないかな、 というのは思ってます。 あと、仕事以外でパソコンさわりたくねーよ、って感じの方にもおすすめです。 ぶっちゃけ、かかるお金とやれることだけ考えれば DAWとソフトシンセとフィジカルコントローラの組み合わせが強いのは間違いないんですが。 <次に買ってしまいそうなものたち> いまは SONICWARE LIVEN シリーズ、すごくね、ってなってます。 SONICWARE LIVEN Evoke SONICWARE LIVEN Ambient Φ このサイズで4パートとか4レイヤーとかですよ。値段も控えめ。 アンビエント向けというのもいままでとぜんぜん違って楽しめそうですし、 あと、volca moduler も地味に楽しそうだな、ってなってます。 moduler と fm と bass 並べて MIDI じゃなくて Sync で連携して遊んでもいいかも。 ------------------- という感じで、久しぶりに音楽を楽しめています。