Windows5000
ヨーロッパ企画の公演「Windows5000」ですが、なかなか面白かったです。
シュールな笑いから入って、毒のあるエンドをあっさりと、というあたりは、
「囲むフォーメーションZ」「サマー・タイム・マシン・ブルース2005」と同じ構成ですが、
今回は脚本や演技の作りこみが細かく丁寧だったと思います。
舞台装置は改良の余地がありそうに思いましたが。
でもって、終わったあとすっきりしない感じが残るのがなんでか、ようやくわかりました。
劇なり音楽なり映画なりを鑑賞した後に自分が感じているものを、
きちんと表現する能力が僕には欠けているために、
もやもやしたままになってしまうということが。
あと、ヨーロッパ企画がきちんと何かを表現している、ということに対する嫉妬みたいなものも
あるように思います。
結局、僕の問題はすべて「表現能力」に行き着く気がしますが、
これは単純すぎる回答ではないか、と少し不安に思ってもいます。