木曽川にかかる、JR関西本線と近鉄名古屋線のワーレントラス橋を見てきました。
大スパンの構造設計があるかもしれない、という状況で、トラス構造の良い例があまり近場になく、教科書の記述では接合部などの細部がわからないため、木曽川までクルマで移動し、現物を見てのお勉強です。
見学ポイントは長島運動公園のあたり。
まずはJR関西本線側を堤防道路から。立派なワーレントラス橋です。

接合部はおそらくスプライスプレートを使用した高力ボルト摩擦接合です。

斜め材はH形鋼で細幅300x150あたりでしょうか。
上弦材の断面はH形鋼を横にして上の溝にフタを溶接したようなちょっとかわった形をしているみたいです。元になったH形鋼は広幅300x300ぐらいでしょうか。

河原の長良運動公園におりて下から見ます。

下弦材のスプライスプレート部です。補剛材入れた上でめっちゃボルトの本数、多いです。

下弦のブレースです。100角ぐらいの等辺山形鋼をつかった一般的なブレースですね。

下弦材のH鋼に対して斜め材は直接スプライスプレートでとめるのではなく、ちょっと立ち上げてからつけています。どうしてこういう形にするのかわからないので調べないといけません。勉強不足です。

ピン支持部です。長手方向と垂直方向の荷重を受け持ち、曲げモーメントは負担しません。なのでけっこう華奢です。中はどうなっているんでしょうか。ちょっと想像がつきません。
北側

南側

となりのトラスと太いボルト(白いやつ)でピン接合し、南北へのズレを防いでいるようです。

上下は逆ですが、下弦材も上弦材と同じような断面をしているようです。

複線で、ちゃんとレールの位置にも梁が走っています。

近鉄名古屋線側は(その2)でやります。
あと、時間がなかったので国道23号線や国道1号線のトラス橋を見れませんでした。そのあたりはいずれ。
写真を撮ってるときに近鉄の車両が通っていきました。表示幕に何も出ていないので回送でしょうか。

お花。

カニ!