※ 2023/03/20:
関連エントリを追加しました。
ひさしぶりに触ってちょっとはまったのでメモしておきます。
三菱電機のシーケンサ FX5U-32MR/ES から三菱電機のインバータ FR-E720-0.75K をRS485経由で
運転するというのが目的です。センサやスイッチ類と連携してインバータを動かすときにはよくある構成だと思います。
基本的には「MELSEC iQ-F FX5ユーザーズマニュアル(シリアル通信編)」(JY997D54801)の「4.インバータ通信機能」に記載されている通りに設定すれば問題なしです。
<配線>
今回は市販のLANケーブル(Cat5e)を切って、RJ45コネクタをFR-E720のPUコネクタに挿し、
バラ線にしたほうをFX5Uの内蔵RS485ポートに接続しました。
市販のLANケーブルはT568B配線で
1.白オレンジ 2.オレンジ
3.白緑 4.青
5.白青 6.緑
7.白茶 8.茶
となっています。
内蔵RS485ポートの接続は
RDA:5.白青
RDB:4.青
SDA:3.白緑
SDB:6.緑
SG :1.白オレンジ
となります。
上記のマニュアルのP.79ではFR-E720のPUコネクタ側に100ohmの終端抵抗を入れる指示がありますが、
LANケーブルが1mで9600bps設定なら終端抵抗なしでも動作します。
(※動作するだけで、推奨しているわけではありません)
<インバータ側の通信パラメータ設定>
上記マニュアルのP.87に書いてあるとおりに設定すればOKです。Pr.340(通信立上りモード選択)は「10」のほうがなにかと便利です。通信速度は特に問題がなければ9600bpsにしておけばよいと思います。パラメータの変更手順はインバータのマニュアル(応用編)のほうを見ましょう。通信関係のパラメータはインバータをリセットするか再起動するかしないと反映されないみたいなので、設定後は一度、電源をOFF/ONしたほうがいいかと思います。
<シーケンサ側の通信パラメータ設定>
こちらも上記マニュアルのP.89「内蔵RS485ポート(CH1)」にあいてあるとおりにします。GXWorks3は慣れてないのでRS485設定画面を探すのにちょっと手間取りました。
<運転プログラム>
シーケンサ側からは運転周波数の変更と運転/停止ができればだいたいよいかと思います。いろんなコマンドがあるので状態モニタとかもできます。
インバータの局番が「0」で内蔵RS485ポート(CH1)のとき、速度変更は
IVDR K0 HED D10 K1 M100
です。(D10に0.01[Hz]単位で設定周波数を入れる)
運転/停止は
IVDR K0 HFA K2M20 K1 M101
です。(M21にビット立てると運転、ビット下ろすと停止)
このほかにもIVCKとかIVWRとか使って状態を確認したりパラメータをいじれます。)
このあたりをクリアできればわりと悩むこともないと思いますので、さくさくとシーケンス書きに集中できるかな、と思います。あとFX3SとFX5UはIVDRコマンドがちょっと違ったりするので、そのあたりは注意するところかもしれません。